← 総額ナビ
車の総額ナビ
総額ナビ › 車の総額ナビ › 車の年間維持費
車の年間維持費のアイキャッチ画像
維持費

車の維持費の見方
50台を同じ条件で計算して分かること

2026-09-30更新読了時間:約7分
この記事の結論
同じ条件(年8,000km・7年・残価25%)で50台を計算すると、維持費は年162,070〜351,841円、真ん中は年223,571円。車体まで入れた総額は241〜1,021万円で、真ん中は420万円です。1kmあたりでは43.0〜182.3円。
この記事は、その数字をどう出しているか(前提の置き方・距離・年数・残価・下げ方)をまとめたものです。車種ごとの金額は50台のランキングに一覧があります。

「車の維持費は年いくら」という問いには、前提を書かないと答えられません。年3,000kmしか乗らない人と年20,000km走る人では燃料代が数倍ちがい、3年で乗り換える人と10年乗る人では1kmあたりの負担が倍ちがうからです。このサイトの車種ページは全部ひとつの前提にそろえてあり、その前提と考え方をここに書いています。各ページの数字は総額シミュレーションの初期設定と同じなので、開いて自分の条件に直せばその場で計算し直せます。

維持費は5つでできている

自動車税・任意保険・燃料・車検・メンテの5つ。このうち走行距離で動くのは燃料だけで、残り4つは乗っても乗らなくてもかかります。
項目幅(50台の実測)動くもの中身
自動車税10,800〜57,000円車種で固定排気量の区分。軽は10,800円、電気自動車は1L以下の区分で25,000円
任意保険60,000円(前提値)等級・年齢同じ車でも等級6と等級20で倍ちがう。車種では決まらない
燃料年35,556〜155,556円走行距離と燃費唯一、走った分だけ増える項目
車検1回60,000〜115,000円車格新車は3年目が初回、以後2年ごと。法定費用は同じで整備で差が出る
メンテ30,000円(前提値)乗り方オイル・タイヤ・バッテリー。距離を走る人ほど上振れする

この分け方が効いてくるのは、あとに出てくる「走る距離」と「何年乗るか」の話です。4つが固定で1つだけ変動するという形が、「乗らない人ほど1kmあたりが高くなる」という一見おかしな結論を生みます。なお駐車場代は地域差が大きすぎるので、このサイトでは0円として外に出してあります。月1万円借りているなら、どの数字にも年12万円を足して読んでください。

前提の置き方

50台すべてを同じ条件で計算しています。条件をそろえないと車どうしを比べられないからで、ひとつひとつの数字が正確だから、ではありません。
項目置いた値なぜそう置いたか
走行距離年8,000km自家用車のよくある水準。年6,000〜10,000kmに収まる人が多い
乗る年数7年初回車検(3年目)とその後の車検を2回、合計3回通す長さ
頭金50万円金利の影響が見える程度に借入を残した額
金利3.9%ディーラーローンの一般的な水準。銀行のマイカーローンならもっと低い
ローン年数5年60回払い。7年より短いので、完済後の安い期間が表に出る
ガソリン1L175円レギュラーの相場。上下すると燃料費がそのまま動く
電気1kWh32円家庭用の従量料金。自宅の夜間電力なら下がり、急速充電なら上がる
任意保険60,000円/年車種では決まらないので一律。自分の保険証券の額に置き換えて読む
メンテ30,000円/年オイル・消耗品。大物の交換が来る年は上振れする
残価25%7年落ちで手放す前提。実際は車種と状態で大きく動く

入れていないものもはっきりさせておきます。駐車場代・高速代・洗車・任意の用品・事故や故障の修理費は含みません。どれも人によって0円から年数十万円まで開くので、平均を置くと数字が使えなくなるためです。また税制や燃料の単価は変わります(この記事は2026-09-30時点)。自分の条件で計算し直すなら総額シミュレーションで、ここに並べた項目をすべて手で動かせます。

走る距離で何が動くか

動くのは燃料代だけ。走らないほど総額は安くなり、1kmあたりは高くなります。逆向きに動くので、どちらの数字で話しているのかを先に決める必要があります。

トヨタ カローラクロス(50台のちょうど真ん中)で見てみます。年3,000kmなら7年の総額は397万円、年20,000kmなら477万円で、80万円ちがいます。ところが1kmあたりは188.9円から34.1円へ下がります。固定費の年168,857円を、3,000kmで割るか20,000kmで割るかの違いです。

ここから出てくる判断はひとつです。年3,000km程度しか乗らないなら、買うより借りるほうが安く収まる可能性があります。カーシェアやレンタカーは1kmあたりが割高でも、固定費を持たないためです。逆に年15,000km以上走るなら、固定費は薄まるので燃費の差が効いてきます。燃費が5km/Lちがう車を年15,000km乗ると、ガソリン代は年5万円前後ちがいます。車を選ぶ前に、自分が年に何km走るのかを先に決めたほうが早いのはこのためです。

何年乗るか

長く乗るほど1kmあたりは下がりますが、下がり方は最初の数年がいちばん大きく、そこから鈍ります。
乗る年数トヨタ カローラクロスの総額1年あたり1kmあたり前の行からの下がり幅
3年328万円1,094,479円136.8円—
5年374万円748,626円93.6円−43.2円/km
7年420万円600,403円75.1円−18.5円/km
10年484万円484,236円60.5円−14.5円/km
15年604万円402,773円50.3円−10.2円/km

3年から5年に延ばすと1kmあたりが43.2円下がるのに対し、10年から15年ではほとんど下がりません。車体代をならす効果が先に出尽くすからです。この表は残価を25%で固定しているので、実際に15年乗れば残価はほぼ残らず、長い側はもっと不利になります。「長く乗るほど得」は正しいものの、7年を超えたあたりからは増えていく修理費と相殺されると考えたほうが実態に近いはずです。

もうひとつ、ローンとの関係があります。5年ローンで買って5年で乗り換えると、完済してから支払いが軽くなる期間を一度も使わないまま次のローンが始まります。車そのものより乗り換えの間隔が家計を決めている、という場面は珍しくありません。

残価の見方

残価は車両価格に掛かるので、高い車ほど残価率のブレが金額として大きく出ます。車両300万円なら残価率10%で30万円、800万円なら80万円動きます。

維持費を削る話と残価の話は、金額の桁が違うことがあります。任意保険を年2万円安くすれば7年で14万円ですが、車両300万円の車で残価率が5%ずれれば15万円。同じくらいの額が、売るときの相場ひとつで動くということです。とはいえ残価は自分では決められません。できるのは次の4つくらいです。

4つとも、買うときと乗っている間の話です。手放す直前にできることはほとんどありません。唯一できるのは、売る先を複数あたって実額を比べることです。このサイトの車種ページでは残価率15%・25%・40%・55%の4通りを並べてあるので、査定額が出たらどこに当たるかを確かめられます。

下げ方の順番

効く順番は車によって入れ替わります。全部やる必要はなく、金額の大きい上2つで足ります。

維持費の節約は項目を全部並べて語られがちですが、金額で並べ替えると手をつける順番は決まってしまいます。目安は次のとおりです。

できること7年で変わる額の目安効きやすい人
乗り換えの間隔を延ばす数十万円5年以内で乗り換えてきた人。いちばん大きく動く
任意保険を見直す10〜20万円1社しか見ていない人。同じ補償で年2万円の差は普通に出る
走る距離を減らす5〜20万円年12,000km以上走る人。燃費が悪い車ほど効く
車検の出し先を変える4〜8万円ディーラーのみで通してきた人。法定費用は同じ
頭金を増やす5〜15万円手元に現金がある人。減るのは利息だけ
燃費のよい車に乗り換える状況による距離を走る人。乗り換え自体の費用と相殺されやすい

順番は車種で入れ替わります。燃費のよい軽なら保険が最大の費目になり、距離を走る大型車なら燃料が最大になります。車種ごとにいくら動くかは、各車の維持費ページに実額で出してあります。50台のランキングから自分の車を探してください。

区分ごとの実際の数字

50台を区分に分けて計算した結果です。同じ区分でも上と下でかなり開きます。
区分台数維持費(年)の幅7年総額の幅1kmあたりの真ん中
軽自動車7台182,514〜234,207円241〜336万円47.1円
小型車14台197,960〜241,424円303〜468万円60.6円
中型車13台218,857〜268,857円394〜740万円83.1円
大型車10台246,422〜351,841円486〜1,021万円101.8円
電気自動車6台162,070〜194,862円375〜708万円115.7円

区分の名前より、実際の金額の重なりのほうが大事です。軽自動車の高いほうと小型車の安いほうは総額で重なります。「軽だから安い」ではなく、どの車をどう乗るかで決まるということです。区分をまたいだ並びは総額ランキングにまとめてあります。

自分の条件で維持費を計算する

この記事の前提をそのまま入れた状態で開きます。走る距離・乗る年数・残価を動かすと、車体にいくら・維持にいくらかかるかが出ます。

総額シミュレーションで計算する →

よくある質問

車の年間維持費はいくらが目安ですか?+
年8,000km走る前提で50台を計算すると、年162,070〜351,841円、真ん中は年223,571円でした。駐車場代は含みません。内訳は自動車税・任意保険・燃料・車検・メンテの5項目です。
維持費に駐車場代は入っていますか?+
入れていません。地域差が大きく、無料から月3万円まで開くためです。借りているなら、この記事のどの数字にも月額×12を足して読んでください。
走る距離が短いと維持費は安くなりますか?+
総額は安くなりますが、1kmあたりは高くなります。燃料以外の4項目は走らなくてもかかるため、短い距離で割ることになるからです。年3,000km程度なら、買うより借りるほうが安く収まる可能性があります。
何年乗るのがいちばん得ですか?+
1kmあたりで見れば長いほど下がりますが、下がり幅は3年→5年がいちばん大きく、7年を超えると鈍ります。そこから先は増えていく修理費と相殺されると考えたほうが実態に近いです。
維持費を下げるなら何から手をつけますか?+
金額の大きい順に、乗り換えの間隔・任意保険・走行距離・車検の出し先です。ただし順番は車種で入れ替わります。車種ごとの実額は各車の維持費ページに出しています。
関連記事
新車を買うと総額いくら? - 本体価格の1.5倍が7年で出ていく ハイブリッドは何kmで元が取れる? - 価格差×燃費差の早見表で計算する 維持費が安い車ランキング - 50台を同じ条件で計算した7年総額241〜1,021万円 全記事一覧を見る