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新車購入

新車の総額は本体価格の1.5倍
50台で計算した諸費用・利息・7年維持費

2026-09-30更新読了時間:約6分
この記事の結論
新車の「総額」は車両本体価格ではありません。諸費用が車両価格のおよそ10%乗り、ローンを組めば利息が付き、そこから7年ぶんの維持費が加わります。50台で計算すると、車両123〜810万円に対して、7年で出ていくお金は241〜1,021万円。真ん中は車両280万円に対して420万円です。
おおまかには車両価格のおよそ1.5倍が、7年で出ていく額になります。

車を見に行くと最初に目に入るのは車両本体価格です。ところが契約書に並ぶのはその数字ではありません。登録の手続き、自賠責保険、納車の費用が乗り、ローンなら金利が付き、買ったあとは税金と保険と車検が毎年続きます。この記事では本体価格からいくら増えるのかを、50台を同じ条件で計算して出します。前提の置き方は車の維持費の見方と同じです。

本体価格に何が乗るか

乗るのは「諸費用」「ローンの利息」「維持費」の3つ。引けるのは「手放すときの残価」だけです。
項目トヨタ カローラクロスの場合中身
車両本体価格280万円カタログや店頭に出ている数字
諸費用+28万円登録・納車・自賠責・税金の預かりなど。本体のおよそ1割
ローンの利息+263,897円頭金50万円・金利3.9%・5年の場合
7年の維持費+156万円燃料・自動車税・任意保険・車検・メンテ
7年後の残価−70万円手放すと戻ってくる。残価率25%で計算
7年で出ていく額420万円本体価格の1.5倍
トヨタ カローラクロス 7年で出ていく420万円の内訳
57%6%5%32%合計490万円車両本体諸費用ローン利息維持費

本体価格だけを見て予算を決めると、実際に出ていく額は1.5倍になります。残価が戻ってくるぶんを差し引いてもこの倍率です。とくに諸費用は見積もりを取るまで分からないことが多く、50台の目安では本体価格の10〜10%(真ん中は10%)でした。200万円の車なら20万円前後が上乗せされると考えておくと外れません。

本体価格ごとの「出ていく額」の目安

本体価格が上がると、出ていく額も上がります。ただし倍率は一定ではなく、安い車ほど倍率が高くなります。維持費が車両価格ほどには下がらないためです。
本体価格の帯台数本体の真ん中7年で出ていく額の真ん中倍率月あたり
〜150万円5台140万円257万円1.84倍30,643円
150〜250万円13台188万円331万円1.76倍39,384円
250〜350万円20台316万円466万円1.47倍55,433円
350〜500万円4台390万円570万円1.46倍67,863円
500万円〜8台599万円713万円1.19倍84,910円

いちばん安い帯で1.84倍、いちばん高い帯で1.19倍です。安い車を買うほど、本体価格に対する「その他」の割合は大きくなります。税・保険・車検・メンテは車両価格ほどには下がらないからです。100万円の車と500万円の車で、任意保険もメンテも同じ前提で置いているのはそのためです。

諸費用には何が入っているか

法律で決まっていて動かせないものと、販売店ごとに決めていて交渉できるものが混ざっています。
項目目安動かせるか
自動車税(月割)月割りで数千〜数万円動かせない。登録月で決まる
自動車重量税軽6,600円/普通車24,600円〜(3年ぶん)動かせない。車重で決まる
自賠責保険料約2万円(軽・普通車とも3年ぶん)動かせない
環境性能割車両価格の0〜3%動かせない。燃費性能で決まる
登録・車庫証明の代行料2〜5万円交渉できる。自分でやれば実費だけ
納車費用1〜3万円交渉できる。店で受け取れば無料になることが多い
下取り手続き費用1〜2万円交渉できる

※ 金額は一般的な目安です。このサイトの計算では、諸費用を車両価格の10%前後として一括で置いています。実際の見積もりが出たら、総額シミュレーションの「諸費用」欄をその数字に置き換えてください。

見積書を見るときは、動かせない行と交渉できる行を分けて読むのが早いです。税金と自賠責は誰が買っても同じ額なので、そこを値切っても意味がありません。代行料・納車費用・下取り手続き費用の3つで、合わせて4〜10万円ほどが交渉の対象になります。本体の値引きだけを見ていると、ここが乗ったまま契約になります。

ローンを組むと総額はどれだけ増えるか

金利3.9%・5年なら、トヨタ カローラクロスで利息は263,897円。現金一括と比べて総額が26万円増えます。
金利借入額利息(5年)月々の返済7年総額
現金一括・0%258万円0円43,000円394万円
2%258万円133,297円45,222円407万円
3.9%(この記事の前提)258万円263,897円47,398円420万円
6%258万円412,718円49,879円435万円
9%258万円633,393円53,557円457万円

利息は借りた額と年数で決まります。トヨタ カローラクロスの例では、金利が2%から9%に上がると利息は133,297円から633,393円まで、4.8倍になります。金利の差は、値引き額と同じかそれ以上に効くことがあります。本体を5万円値引いてもらっても、金利が3%高ければ帳消しです。ローンの組み方はカーローンの選び方にまとめました。

値引きは総額にどれだけ効くか

本体を値引いてもらうと、車両価格だけでなく借入額と利息も一緒に減ります。ただし残価も同時に下がるので、総額の減り方は値引き額そのものより小さくなります。
本体の値引き車両価格借入額利息7年総額値引き額に対する効き目
なし280万円258万円263,897円420万円—
−10万円270万円248万円253,669円412万円85,229円(85%)
−20万円260万円238万円243,440円403万円170,457円(85%)
−30万円250万円228万円233,211円395万円255,686円(85%)
−50万円230万円208万円212,754円378万円426,143円(85%)

280万円のトヨタ カローラクロスを20万円値引いてもらうと、7年総額は170,457円下がります。値引き額そのものより小さいのは、売るときに戻ってくる残価も一緒に下がるからです。残価率25%で計算しているので、値引き20万円のうち50,000円ぶんは、もともと戻ってくる予定だったお金でした。それでも利息が減るぶんがあるので、効き目は85%ほどになります。

本体価格と「出ていく額」の一覧

50台を本体価格の安い順に並べました。右端の倍率を見ると、同じ価格帯でも車によって差があることが分かります。
車種本体価格諸費用維持費(7年)7年で出ていく額倍率
スズキ ワゴンR123万円12万円128万円241万円1.95倍
ダイハツ ムーヴ128万円13万円131万円249万円1.95倍
スズキ ハスラー140万円14万円128万円257万円1.84倍
スズキ スペーシア146万円15万円128万円264万円1.80倍
ダイハツ タント147万円15万円133万円270万円1.83倍
ホンダ N-BOX160万円16万円135万円284万円1.77倍
マツダ MAZDA2169万円17万円160万円318万円1.88倍
トヨタ ルーミー176万円18万円157万円321万円1.83倍
スズキ スイフト176万円18万円148万円313万円1.78倍
トヨタ ヤリス176万円18万円139万円303万円1.72倍
スズキ ジムニー185万円18万円164万円336万円1.82倍
スズキ ソリオ188万円19万円156万円332万円1.77倍
ホンダ フィット198万円20万円145万円331万円1.67倍
トヨタ アクア199万円20万円139万円326万円1.64倍
ダイハツ ロッキー210万円21万円143万円340万円1.62倍
日産 ノート221万円22万円145万円353万円1.60倍
トヨタ ヤリスクロス249万円25万円144万円379万円1.52倍
ホンダ フリード250万円25万円149万円385万円1.54倍
トヨタ カローラ251万円25万円157万円394万円1.57倍
マツダ CX-30253万円25万円179万円418万円1.65倍

※ 安い順に20台。全50台の並びは総額ランキングにあります。

倍率が高いのは、本体が安いのに維持費が同じだけかかる車です。本体価格で選ぶと、この倍率の差が後から効いてきます。見積もりを取るときは、本体と諸費用だけでなく「7年でいくら出ていくか」まで出してから決めると外れません。

見積もりの数字で総額を出し直す

車両価格と諸費用を見積書の数字に置き換えると、7年で出ていく額がその場で出ます。頭金・金利・年数も動かせます。

総額シミュレーションで計算する →

よくある質問

新車の総額は本体価格の何倍くらいになりますか?+
50台を同じ条件(年8,000km・7年・残価25%)で計算すると、真ん中で本体価格の1.5倍でした。内訳は諸費用・ローンの利息・7年ぶんの維持費で、残価は差し引いています。
諸費用はいくらくらいかかりますか?+
50台の目安では車両価格の10〜10%、真ん中は10%でした。200万円の車なら20万円前後が目安です。税金と自賠責は動かせませんが、代行料・納車費用は交渉できます。
現金一括とローン、どれくらい違いますか?+
トヨタ カローラクロス(本体280万円)の例では、頭金50万円・金利3.9%・5年で利息が263,897円です。金利が9%なら633,393円まで増えます。
安い車ほど得ですか?+
総額では安くなりますが、本体価格に対する倍率は上がります。税・保険・車検・メンテは車両価格ほどには下がらないためです。価格帯ごとの倍率は本文の表にあります。
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